この記事では、40歳になると加入が義務付けられる「介護保険」の仕組みを分かりやすく解説します。
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🧑💻 介護保険って何?誰が対象なの?
介護保険は、高齢になって介護が必要になった際、国民みんなで支え合うことを目的とした社会保険制度です。
■ 保険者: あなたが住む市区町村
■ 財源: 公費(税金)50% + 保険料 50%
💰 毎月の保険料はいくら?(私たちが「かける保険金」)**
私たちが納める介護保険料は、年齢区分や加入している医療保険によって決まり方が異なります。
第2号被保険者(40歳~64歳)の場合
■決め方: 加入している医療保険(健康保険組合、国民健康保険など)ごとに、給与や賞与(標準報酬月額など)に基づいて計算されます。
■納め方: 医療保険料と合わせて、給与から天引き(会社員の場合)または口座振替などで納めます。
第1号被保険者(65歳以上)の場合
■決め方:住んでいる市区町村**が、その地域の介護費用見込み額と**所得**に応じて決定します。
ポイント:所得が高い人ほど保険料が高くなる「所得段階別」の仕組みです。
■納め方:年金受給額が年額18万円以上の人は、**年金から自動的に天引き**されます(特別徴収)。
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サービス利用時の「もらえる保険金」と自己負担
介護保険で「もらえる保険金」は、原則として**現金ではなく**、介護サービスという**現物**です。
1. 要介護度に応じた「利用限度額」
サービスは、市区町村の認定によって決定される「要介護度」(要支援1・2、要介護1~5)に応じて、月々の利用限度額が決まります。
限度額内であれば、費用の大部分が保険から給付されます。
2. 負担割合(窓口で払う費用)
限度額内のサービスを利用した場合でも、利用者は費用の一部を窓口で自己負担します。
| 所得状況 | 自己負担割合 |
| :--- | :--- |
| **大多数の方** | **1割** |
| **一定以上の所得者** | **2割** |
| **特に所得の高い方** | **3割** |
🔑 開発者向け:システムで管理すべき重要項目**
この制度をシステムで管理する場合、特に以下の情報が必要となります。
1. 被保険者情報:被保険者番号、生年月日、第1号/第2号区分
2. 要介護認定情報:要介護度、認定日、有効期間
3. 給付管理情報:負担割合(1割/2割/3割)、月々の利用単位数