文系男子が日和るIT開発~IT知識なしで飛び込んだIT企業

文系男子だからIT企業に就職するなんて考えてもみませんでしたが、日和ながら日々くらいついています。

【初心者向け】40歳になったら知っておきたい!介護保険のキホン(保険料・もらえるサービス・自己負担の仕組み)

この記事では、40歳になると加入が義務付けられる「介護保険」の仕組みを分かりやすく解説します。

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🧑‍💻 介護保険って何?誰が対象なの?

介護保険は、高齢になって介護が必要になった際、国民みんなで支え合うことを目的とした社会保険制度です。

■ 保険者: あなたが住む市区町村
■ 財源: 公費(税金)50% + 保険料 50%

1. 被保険者(加入者)の2つの区分

介護保険の加入者は、年齢によって2つに分けられます。

区分 対象者 保険料の支払い開始 サービス利用条件
:--- :--- :--- :---
**第1号被保険者** **65歳以上**の人 65歳から 要介護認定を受ければ、理由を問わず利用可。
**第2号被保険者** **40歳~64歳**の医療保険加入者 40歳から **特定疾病**(※1)により要介護認定を受けた場合のみ利用可。

※1 特定疾病:がんの末期、関節リウマチなど、加齢が原因とされる16種類の病気。

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💰 毎月の保険料はいくら?(私たちが「かける保険金」)**

私たちが納める介護保険料は、年齢区分や加入している医療保険によって決まり方が異なります。

第2号被保険者(40歳~64歳)の場合

■決め方: 加入している医療保険健康保険組合国民健康保険など)ごとに、給与や賞与(標準報酬月額など)に基づいて計算されます。
■納め方: 医療保険料と合わせて、給与から天引き(会社員の場合)または口座振替などで納めます。

第1号被保険者(65歳以上)の場合

■決め方:住んでいる市区町村**が、その地域の介護費用見込み額と**所得**に応じて決定します。
ポイント:所得が高い人ほど保険料が高くなる「所得段階別」の仕組みです。
■納め方:年金受給額が年額18万円以上の人は、**年金から自動的に天引き**されます(特別徴収)。

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サービス利用時の「もらえる保険金」と自己負担

介護保険で「もらえる保険金」は、原則として**現金ではなく**、介護サービスという**現物**です。

1. 要介護度に応じた「利用限度額」

サービスは、市区町村の認定によって決定される「要介護度」(要支援1・2、要介護1~5)に応じて、月々の利用限度額が決まります。
限度額内であれば、費用の大部分が保険から給付されます。

2. 負担割合(窓口で払う費用)

限度額内のサービスを利用した場合でも、利用者は費用の一部を窓口で自己負担します。

所得状況 自己負担割合
:--- :---
**大多数の方** **1割**
**一定以上の所得者** **2割**
**特に所得の高い方** **3割**

***

この自己負担割合が記載された「介護保険負担割合証」が交付されます。

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🔑 開発者向け:システムで管理すべき重要項目**

この制度をシステムで管理する場合、特に以下の情報が必要となります。

1. 被保険者情報:被保険者番号、生年月日、第1号/第2号区分
2. 要介護認定情報:要介護度、認定日、有効期間
3. 給付管理情報:負担割合(1割/2割/3割)、月々の利用単位数