開発業務では使用しない(?)運用保守業務向けLinuxコマンド
Web開発系の業務(JavaやPHPで製造)などに携わっていると、
Linuxに触れる機会があるものの、そこで使用するコマンドの幅は限られている。
特に、LinuxのOSコマンドでプログラミングやテキスト編集を行うようなことはせず、
リリース用のプログラム準備や、開発/改定前の調査などを行う頻度が高く
Linuxコマンドの使用範囲・頻度が広くも高くもない、というのが現状です。
そこで、運用系の業務を行う際に使いこなせたほうがよさそうなコマンドを
数個ピックアップし、備忘録として残しておこうと思います。
split
splitコマンドは、
1ファイルを複数ファイルに分割します。
デフォルトは、1,000行ごとにファイル分割されます。
split [オプション] ファイル [分割ファイルのプリフィックス]
例: split -l 100 info.log (オプション:-l)
これで「info.log」ファイルを1,000行ごとに分割したファイルが作成される。
この時、分割ファイルのファイル名はこの[分割ファイルのプリフィックス]の文字列となる。
ログファイルなどファイルサイズが肥大化する可能性があるファイルの閲覧を行う場合などに便利。
cut
あるファイルに対して、指定した行を抽出するコマンド。
cut [オプション] ファイル
例: cut -d , -f 5- info.log (オプション:-d、-l)
オプション
- -b:cutするバイト数を指定して切り出す
- -c:cutする文字を指定して切り出す。
- -d:フィールドのデリミタを指定する。(上記の例だと、カンマ指定で切り出し)
- -f:cutして切り出すフィールド数を指定する。
sed
文字列の置換や削除を実施する際に使用できるコマンド。
sed [オプション] ファイル
例: sed -e "3,10d" info.log (オプション:-d、-l)
⇒info.logファイルの3~10行目で分割する。
例: sed -e "s / 置換前の文字列/置換後の文字列 /g" info.log (オプション:-d、-l)⇒
⇒info.logファイルの「置換前の文字列」にマッチした文字列を「置換後の文字列」に置換する。
「g」がなくても全行置換はされるが、変換対象文字列が1行に2つ以上あると最初マッチちした
その他にも、tr sort、あたりは、
設計やプログラム製造などの開発系の業務では信用しないが、
運用系の業務で利用するケースが多いようですので、
次回、ご紹介させていただければと思います。